それでも愛してる

病なんかぽぽいのぽい 音楽聴いて穏やかに生きていこ  毎日が冒険の日々ー

ビビとベンジー

 

前、

うさぎ 飼ってた


オスのほうはベンジーって名前

メスのほうはビビって名前


なんかあんま一緒にしたら駄目だって本に書いてあったけど

いつも一緒だった二人

かわいくてうさぎを散歩につれてって逃げられて困ったこともあった

怒ると後ろ足を「タン!タン!」ってして

でもかわいかった

ベンジーはいつも怒ってる

ビビはいつもぺろぺろ手を舐めてくる

性格は正反対

でも、どっちもすごくかわいいかわいい

赤ちゃんもいっぱい生んだ すっげかわいいかわいい

夜、涼しくなるとベンジーとビビはベランダをはしりまわってた

賑やかな二人


ある日

朝おきてうさぎ見に行くと様子がおかしい

ビビが痙攣してる

夏の暑さと出産でカラダがまいってたんだ

おなかの中にはまだあかちゃんがいるはず

あわてて介抱した。


たくさんたくさん

いつしかビビを介抱しようとビビの側に寄ろうとすると

ベンジーが襲いかかってくるようになった

いつもいつもビビの耳やカラダをベンジーは舐めてあげてた

ビビに近寄ると怒って襲いかかってくるベンジー

そして

仕事からかえってきてすぐビビのところにかけよったある日

ビビは

「きゅー」

と泣いた

ベンジーは噛み付いてきた


そして

ビビは息を引取った


おなかのあかちゃんと共に

もっともっと幸せにできたはずなのになぁ


逝くのはビビじゃないのになぁ


山奥に綺麗な景色のところがあって

そこにビビを埋めにいった


手をあわせた

お花をあげた

涙がとまらなかった

綺麗事じゃなく

そうだった


今でもベンジーは生きてる


ビビの所にいきたいって思ってるかなぁ
ビビのぶんまで生きようって思ってるかなぁ
うさぎはなんにも考えないかなぁ

でも、

ビビが死ぬ日まで

ビビのまわりをぐるぐる回って

近寄ってくるものを攻撃して


ベンジー

ビビを守ってた

愛してた

無償の愛


ベンジーのようにありたい

そして


今日もベンジーは夜空を見上げて

きっと

ビビを想ってる